『久保田』は新潟県の長岡市で造られている日本酒です。
周りは田んぼと里山に囲まれ、越路の自然の中で丁寧にじっくりと醸造された”久保田”。
久保田のバリエーションは実に豊富で、様々なシーンでその味を楽しむことができます。
ここではそんな久保田シリーズの中でも人気のラインナップについてご紹介していきたいと思います。
味わいやおすすめの飲み方、またその価格まで見ていきますので、ぜひ購入の際の参考にしてみてください。
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『久保田』の種類を徹底解説!オススメの飲み方!
久保田 百寿
久保田シリーズに使用されている酒米は大きく分けて2つ。
朝日酒造が設立した「あさひ農研」によって作られている「五百万石」と新潟県産のお米です。
五百万石は新潟県で作られている酒米の中では日本酒にもっとも適しているとされている品種です。
すっきりとして軽快な味わいの淡麗な酒造りに適したもので、ほぼすべての久保田に使用されています。
○『久保田 百寿』とは?
『久保田 百寿』は、久保田シリーズの基本形として造られているもっともベーシックな日本酒です。
冷酒から燗酒まで色々な飲み方で楽しむことが出来て、価格も手頃なため全国的にも非常に広がりを見せています。
『久保田 百寿』の一番の特徴はバランスの良さ、日本酒初心者から日本酒通の方まで幅広い需要があります。
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○『久保田 百寿』の味わい!
『久保田 百寿』の香りは全体的におとなしく、口に入れた瞬間に軽やかな甘みが広がります。
余韻はそこまで長くなく、フレッシュなライムのような爽快感が特徴です。
○『久保田 百寿』の定価!
1.8L/2,010円(税抜)
720ml/920円(税抜)
○『久保田 百寿』のおすすめの飲み方!
『久保田 百寿』は、キリッと冷やして飲むのが一番持ち味を活かせますが、ぬる燗でも香りが開いて美味しくいただけます。
料理と合わせて飲むのが一般的です。
久保田 千寿
○『久保田 千寿』とは?
五百万石のみを使用して製造されているのが『久保田 千寿』です。
精米比率は50%~55%とされていて、吟醸酒ながら大吟醸のような風味を併せ持ちます。
『久保田 百寿』よりも香りの開き方が早く、味わいも若干重たくなっています。
まずはそのまま一献、という飲み方もおすすめの日本酒です。
→関連記事:『久保田 千寿』の価格と味わい!最上級の爽快感を誇る日本酒!
○『久保田 千寿』の味わい!
フレッシュさに加えて味のボリュームも感じられるのが『久保田 千寿』の特徴です。
熟したオレンジのような甘みがあり、スッと消えていく余韻が心地よさを感じさせます。
「食事と楽しむ吟醸酒」をコンセプトにして造られているだけあって、非常に軽やかな印象を受けるのも千寿ならではです。
○『久保田 千寿』の定価!
1.8L/2,430円(税抜)
720ml/1,080円(税抜)
○『久保田 千寿』のおすすめの飲み方!
『久保田 千寿』は、12℃~13℃ほどの冷やから始めるのがおすすめの飲み方です。
そのまま温度を上げて香りが開いてくるのを楽しんでみてください。
冬場などは燗にした温かい千寿も料理と良く合います。
久保田 紅寿
○『久保田 紅寿』とは?
『久保田 紅寿』は、香りが緩やかに広がり、わずかな甘味と酸味が移ろいながらじんわりとコクを感じる吟醸酒です。
米の旨味を堪能できる、まさに”久保田”といった印象のお酒です。
冷やからぬる燗までの温度帯で楽しめるのも特徴のひとつとなっています。
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○『久保田 紅寿』の味わい!
『久保田 紅寿』は、口に広がる酸味は若い青リンゴのようなエッセンスを感じさせます。
さくらんぼのようなフルーティーさもあり、非常に飲みやすいといったイメージが強いです。
五百万石に新潟県産の米をブレンドしているため、米由来の旨味を感じることができる一本となっています。
○『久保田 紅寿』の定価!
1.8L/3,310円(税抜)
720ml/1,500円(税抜
○『久保田 紅寿』のおすすめの飲み方!
冷酒でもよし、ぬる燗でもよしの『久保田 紅寿』。
まさに万能型の吟醸酒といえます。
『久保田 紅寿』は、食事と合わせても飲みやすく、こってりとした料理にも対応できる優れた日本酒です。
ブリの照り焼きやマグロのカマ焼きといったパワフルな料理と一緒に楽しむならば、ぜひこちらの紅寿をチョイスしてみてください。
きっとその相性の良さを実感できると思います。
久保田 碧寿
○『久保田 碧寿』とは?
山廃酒母を使用しているため久保田シリーズの中でも味わいに深みがあり、どっしりとした味の印象が強いのが『久保田 碧寿』です。
五百万石のみを使用して50%の精米比率で磨かれた米本来の味を楽しむことが出来ます。
また、ぬる燗でこそその真価を発揮するといわれていますので、ぜひ温めて飲んでください。
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○『久保田 碧寿』の味わい!
『久保田 碧寿』は、しっかりとした米の味が骨格として見える大吟醸酒です。
熟成された果実のような香りと、芳醇な口当たりが特徴のひとつでもあります。
ぬるめの燗にしたときにはその香りが爆発的に広がり、口から鼻へとその匂いが駆け巡ります。
さらに上質なバターのようなしっとりとした口当たりも魅力的です。
○『久保田 碧寿』の定価!
1.8L/5,030円(税抜)
720ml/2,230円(税抜)
○『久保田 碧寿』のおすすめの飲み方!
『久保田 碧寿』は、ぬるめの燗がベストですが、もちろん冷やしても美味しくいただけます。
碧寿自体の味が濃いのでどんな料理にも合います。
ラクレットチーズや牛肉といったパンチ力のある食材にも対応ができますので、洋食の場にも向いているといえるでしょう。
冷やして飲むときには赤身の魚などと相性が良いようです。
そのためマグロやサーモンといった比較的旨味が濃いものを選びましょう。
久保田 萬寿
○『久保田 萬寿』とは?
『久保田 萬寿』は、久保田シリーズの最高峰であり、全国的にも人気の大吟醸酒のひとつです。
その価格が高いため贈答用としても扱われています。
五百万石の精米率は50%、新潟県産の米は67%も削り落として造られるのが『久保田 萬寿』です。
その味わいの深さはまさにシリーズ最高傑作であり、ほかの大吟醸酒と比べて香りの立ち方が違います。
柔らかな口当りと調和のとれた旨味は軽く冷やしても、わずかに温めても存在感を主張します。
久保田の美味しさを感じるのであれば一度は飲んでおきたい一本です。
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○『久保田 萬寿』の味わい!
『久保田 萬寿』は、口に触れた瞬間のトロッとした感覚は上質な絹のようなきめ細やかさを感じさせてくれます。
一口飲むだけで香りが鼻から抜け、爽快感のあるアロマはまるで熟したメロンのようです。
ゆっくり喉の奥に流し込むと淡麗芳醇な久保田萬寿の酒の味がじんわりと身体に浸透していきます。
その濃厚な味わいはいつまでも余韻を残し、充分な満足感を与えてくれます。
○『久保田 萬寿』の定価!
1.8L/8,110円(税抜)
720ml/3,640円(税抜)
○『久保田 萬寿』のおすすめの飲み方!
『久保田 萬寿』は、まずは冷やで飲むことをおすすめします。
冷やで飲むことにより、”淡麗辛口”をモットーとしてきた朝日酒造のこだわりが分かります。
次に少しだけ温めて飲んでみましょう。
冷やのときには気付かなかった甘い味わいが口全体に広がっていくことが感じられます。
もちろん食事との相性は抜群ですから、お好みの和食などと合わせて楽しんでください。
鶏刺しや鯛の昆布締めといった、あっさりとしていながら味がしっかり付いている料理とのマリアージュが最高ですので参考までに。
久保田 翠寿
○『久保田 翠寿』とは?
朝日酒造が贈る最高の生酒が『久保田 翠寿』です。
4月から9月までの限定出荷となります。
加熱殺菌を一切せず、瑞々しく繊細な口当りが特徴で華やかな香りと柔らかな味わいが印象に残ります。
冷蔵庫やアイスペールで軽く冷やしてから楽しんでください。
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○『久保田 翠寿』と味わい!
『久保田 翠寿』は、大吟醸の生酒ということもありスッキリとして爽やかな風味が非常に特徴的です。
パイナップルのような甘みと酸味が交互に押し寄せてきて、芳醇な香りが鼻孔をくすぐります。
全体的に若々しい感じがしますが、60%の精米率からくるしっかりとした米の旨味も堪能できます。
○『久保田 翠寿』の定価!
720ml/2,810円(税抜)
○『久保田 翠寿』おすすめの飲み方!
『久保田 翠寿』は、基本的には生酒ですので、冷蔵庫に保管して冷やしてから飲んでください。
まずは10℃以下にしてから飲み始めて、段々と室温に戻る際の香りの開き方を楽しむというのが、翠寿の醍醐味です。
初夏には鮎の塩焼きや新生姜などといったサッパリとした食材に合わせても相性がばっちり、限定商品だけに早めに入手しておきたい一本となっています。
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