昔ながらの酵母を使った伝統の日本酒『久保田 碧寿』。
大吟醸にも関わらず、非常に良心的な価格で、コスパが抜群です。
今日はそんな『久保田 碧寿』についてご紹介します。
『久保田 碧寿』の価格と特徴!日本が誇る伝統の純米大吟醸酒!
Contents
『久保田 碧寿』昔ながらの酵母を使った純米大吟醸!
『久保田 碧寿』は”純米大吟醸”(山廃仕込み)と呼ばれる種類の日本酒です。
『久保田 萬寿』と同様に、純米大吟醸と呼ばれる日本酒ながらも、細かな製法に違いがあります。
『久保田 碧寿』と『久保田 萬寿』の違いは、『久保田 碧寿』は、「山廃仕込み」と呼ばれる製法で造られていることにあります。
純米大吟醸は最も基準の厳しい日本酒で、その基準は、
・原材料は米、米麹
・精米歩合50%以下
・吟醸造りで、固有の香味であり色が良好
というように、非常に限られた原料で造られている日本酒となっています。
→関連記事:『【日本酒】純米酒と本醸造酒の違い! 一瞬で分かる純米酒の飲み方・特徴!』
『久保田 碧寿』の味わいと特徴!
やはり、『久保田 碧寿』は”純米大吟醸”と呼ばれるだけあって、『久保田 萬寿』と同様、フルーティーで柔らかな口当たりが特徴の日本酒です。
『久保田 碧寿』は、
・精米歩合 : 50%
・麹米 : 五百万石
・仕込み水 : 朝日地内の地下水脈を流れる雑味の少ない軟水
を使用しています。
アルコール度数は15度、日本酒度+2、酸度は1.2であり、『久保田 萬寿』と同様ではありますが、『久保田 碧寿』の方が、酸味のキレが良く、飲んだ後味がすっきりするような味わいとなっています。
『久保田 碧寿』は、純米大吟醸のフルーティーな香りを活かすことができる料理との相性が非常に良い日本酒です。
素材を活かした和食や、あっさりとした味付けの料理、お刺身や天ぷらなどと相性抜群なので、是非ご一緒にご堪能くださいね!
『久保田 碧寿』と『久保田 萬寿』の違い! ~「山廃造り」とは?~
『久保田 碧寿』の製造方法!
『久保田 碧寿』のような純米大吟醸の日本酒は「吟醸造り」によって造られます。
吟醸造りとは、吟味して醸造することをいい、よりよく精米した(削った)白米を低温でゆっくり発酵させ、酒かすの割合を高くし、特有の芳香(吟香)をもつように醸造することをいいます。
吟味して製造されているだけあって、とてもフルーティーで華やかな香りが特徴です。
『久保田 萬寿』と『久保田 碧寿』は、ともに純米大吟醸酒ですが、『久保田 碧寿』は、これに加えて「山廃仕込み」と呼ばれる伝統ある製法で醸されます。
この製法の違いにより、同じ純米大吟醸の『久保田 萬寿』とはまた違った味わいを楽しむことができます。
『久保田 碧寿』~「山廃造り」とは?~
『久保田 碧寿』は「山廃造り」とよばれる手法で作られています。
生酛造りとともに翌みる単語ではないでしょうか。
しかし、実際山廃造りとは何なのか知っている人は少ないと思います。「山廃造り」とは何なのか。説明していきたいと思います。
昔、日本酒を作る際には、自然に存在する天然の乳酸菌を取り込んで日本酒を作るために、米や米麹をすり潰し、溶かして、乳酸菌が発生しやすい環境を作り、自然に乳酸菌が取り込まれるまで、じっと待っていました。
米を擂り潰す作業のことを「山卸」、もしくは、「酛すり」とも呼ばれ、現在でも大勢で行う重労働の作業です。
この「山卸」は深夜から早朝にかけて、極寒の中で行う必要がったため、蔵人にとって非常に過酷で重労働でした。
このような山卸作業を行うのが生酛造りとよばれる造り方です。
この方法は、江戸時代のはじめに完成した醸造方法で、長い歴史がある造りです。
この重労働の「山卸」という作業でしたが、現代になり技術の革新が進み、米をわざわざ擂り潰さなくても、原材料の投入順序を変えることで、この大変な山卸の作業をしなくても、「生酛」の味や風味を造り出すことができるようになりました。
このようにして出来上がった酒母を「山卸廃止酛」と呼び、これを略して「山廃」と呼ぶようになりました。
『久保田 碧寿』の値段
精米歩合50%
720ml 2230円
1.8L 5080円
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