「”国権”は全部旨い!」「”国権”を買えば間違いない!」多くの日本酒ファンがそう豪語する名酒『国権』。
繊細でまろやかな酒質はどうやって生まれたのか、どうして揺らぐ事がないのでしょうか?
今回は、厳しい自然の中で生まれた稀有の日本酒『国権』をご紹介します!
【福島】『国権』厳しい自然で生まれた優しく繊細な日本酒!
Contents
『国権』蔵の歴史!
福島県会津若松市より、栃木方面に一時間ほど南下した南会津の地に蔵を構える国権酒造。
1877年(明治10年)創立の大変歴史ある酒蔵です。
国権酒造は元々、「細井醸造本舗」と名乗り、「南光」や「亀の井」といったお酒を造っていましたが、辻説法(道ばたで往来の人に対してする説法)をして歩いている僧侶が蔵に逗留した際に『国権』と名付けられました。
当時の時代背景の見える銘です。
『国権』を生み出す南会津の地!
南会津は、白神山地よりも広い ぶなの原生林や湿原などが広がる、自然の豊かな美しい地です。
また、大変な豪雪地帯もあり、雪の深い冬の日には5メートルを超す積雪で街が埋もれてしまう事も。
しかし、この美しく厳しい自然が南会津特有の「超軟水」を生み出してくれます。
基本的に、硬水(灘の宮水など)で醸した酒は力強く芯のある辛口タイプが多く造られます。
一方で、軟水で醸す日本酒は、ゆっくりと醸す優しく繊細でまろやかな酒に仕上がります。
『国権』の特徴!
『国権』の最大の特徴は、味のバリエーションの豊かさでしょう。
フルーティで綺麗な酒や、荒々しくフレッシュな新酒、コクのある山廃にごり酒まで、様々な顔で呑兵衛を飽きさせる事がありません。
そして、どのお酒にも共通するのが、やはり超軟水で醸された事による口当たりの良さと柔らかな旨さです。
なめらかな酒がお好きな方にとっては、全ての酒をなんの心配もなく買う事のできる信頼度の高い酒蔵です。
『国権』の美味しい飲み方!
『国権』は、冷やから燗酒まで、幅広い温度帯で楽しむ事のできる優秀な日本酒です。
なめらかな酒質なので冷やでスルリと飲むも良し、温めて米の旨味を引き出すも良し。
もちろん種類によって差はありますが、温度を変えることで全く変わった味わいを見つけることができるでしょう。
『国権』オススメの種類!
国権 特別純米酒 夢の香
国権と聞いて真っ先にオススメするのが、こちらの『国権 夢の香』。
福島で独自に開発された酒米「夢の香」と、福島独自の酵母「うつくしま夢酵母」を使用。
さらに、南会津の美しい超軟水で仕込まれた、まさに福島・会津の渾身の名酒です。
フレッシュですっきりしているのにフワリと米の旨味の広がる、これぞ『国権』。
こちらは冷やがオススメですが、ぬる燗くらいまで温めても美味しく味わうことができます。
国権 しぼりたて 純米生原酒 垂れ口
日本酒は、まずもろみを槽という機械で搾って造られます。
「垂れ口」とは、その槽の口から、たらり たらりと垂れてくる搾りたてのお酒の事を指します。
この槽の口から流れ出てきたお酒は生まれたての状態ですから、もちろん火入れや濾過もされていません。
『国権 しぼりたて 純米生原酒 垂れ口』は、そのフレッシュさを損なう事なく瓶詰しているので、とても瑞々しい酸味を味わえます。
また、荒々しさだけではなく、上品な米の甘味と柔らかな口当たりを味わうことができる珍しい生原酒です。
よりフレッシュさを味わいたいのであれば冷やで、少し酸を落ち着け優しく飲みたい場合は常温に戻してお楽しみください。
国権 山廃純米にごり
『国権 山廃純米にごり』は、全国でも数少ない山廃のにごり酒です。
少しトロリとしていて、とても滑らかな味わいです。
甘さはそこまで強くなく、お米をかみ砕いた時のような旨味が口いっぱいに広がります。
ヨーグルトのような乳酸菌系の酸味がサッパリとした喉越しで、お食事との相性も良いにごり酒です。
洋食や、七味のように刺激のある食べ物にも合うのでオススメです!
冷やでスッキリと、常温でコクを、たまにはロックにしても楽しい一本です。
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