日本を代表する日本酒『久保田』。
創業から約190年、歴史のある日本酒です。
今回は、そんな『久保田』の原点ともいえる『久保田 百寿』についてご紹介します。
厳選された素材で醸される日本酒『久保田』!
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『久保田』シリーズのお酒はすべて、天保元年(1830年)に創業した「久保田屋」(現:朝日酒造株式会社)が手掛けています。
朝日酒造はお米が有名な新潟の酒蔵で、原料にこだわり抜いた酒造りを行なっています。
その情熱は、日本の酒蔵の中でも随一で、酒米の品質向上や新品種の栽培や研究を推進するため「有限会社あさひ農研」を設立し、独自に酒米の研究、開発まで行っているのです。
また、地元農家と連携して最高の酒米を製造したり、仕込み水に朝日地内の地下水脈を流れる雑味の少ない軟水を使用するなど、原材料一つ一つにこだわり、日本酒を造っています。
そんな素材選びに力を入れる朝日酒造の中でも、『久保田 百寿』は”久保田シリーズの原点”ともいわれる日本酒です。
『久保田 百寿』の特徴!
『久保田 百寿』は、特別本醸造酒と呼ばれる種類の日本酒です。
特別本醸造酒は、
・精米歩合60%以下
・麹歩合15%以上
・若干のアルコールを添加
・原材料は米、米麹、醸造アルコール、水
で造られる日本酒です。
『久保田 百寿』の麹米には、五百万石が使用されています。
五百万石は、すっきりとした端麗なと味わいを生み出す酒造好適米です。
その五百万石と新潟県産米を掛米に精米歩合60%まで削ります。
『久保田 百寿』は、アルコール度数が15度で、日本酒度は+5、酸度は1.0と、香りと味わいが控えめな日本酒で、様々な料理に合うのも特徴の一つです。
「久保田 百寿」の製造方法!
『久保田 百寿』は、”特別本醸造酒“と呼ばれる種類の日本酒です。
特別本醸造酒は本醸造酒に比べ、特に色が良好なものを指します。
製造過程は一般的な日本酒と大きく変わりませんが、製造の最後に味を整えるために醸造アルコールを添加します。
この醸造アルコールの添加量は、原料に用いる酒米の総重量の10%未満と定められており、普通酒よりも少ない量になっています。
→関連記事:『【日本酒】純米酒と本醸造酒の違い! 一瞬で分かる純米酒の飲み方・特徴!』
『久保田 百寿』のおすすめの飲み方!
『久保田 百寿』は、香りや味が控えめ且つ、すっきりとした辛口の日本酒で、様々な料理と相性バッチリです。
冷やしてよりスッキリとした味わいを楽しむも良し、温めてまろやかな風味を味わうのも良し、と幅広く楽しむことができます。
また、あっさりとした料理だけでなく、濃厚でこってりとした料理にも合わせることができ、まさに『久保田 百寿』は久保田シリーズの中でも基本形といえる日本酒です。
『久保田 百寿』を飲む際におすすめのおつまみは、冷奴、カルパッチョ、鮎の塩焼き、グラタン、ロールキャベツ、湯豆腐や茶碗蒸しなどが挙げられます。
普段はなかなか合わせることが難しい料理にも合うので、是非ご堪能ください!
『久保田』の知られざる成功の秘密!
日本酒『久保田』を製造している朝日酒造株式会社ですが、前進の久保田屋まで遡ると、約190年の歴史を持つ老舗です。
ただし、日本酒『久保田』に関していえば、発売し始めたのは1985年と、実はまだまだ若い日本酒なのです。
当初は屋号「久保田屋」としてスタートした蔵元ですが、1920年に朝日酒造株式会社設立という名になり、1985年に日本酒『久保田』を発売。
蔵元が再生し、今では日本を代表する蔵元のひとつになったという歴史があります。
まだまだ歴史の新しい『久保田』が有名になったのは、一つの大きな理由があります。
それは、1985年の発売当時、”辛口は古臭い”という日本酒の概念を一変させたことです。
当時の日本酒は、甘く、もったりとした濃醇なものが多く、日本全体で日本酒離れが進んでいる状況でした。
『久保田』は、ターゲットを東京都心に絞ってマーケティングを重ね、“新しい日本酒”として新たな地方酒ブームを沸き起こしました。
弛まぬ努力の末、『久保田』は、“日本酒はもったりとして年配の方が飲むもの”というイメージから、”どんな年代の人々も楽しめるスッキリして飲みやすいもの”というイメージを与えることに成功したのです。
“端麗辛口”という新たなジャンルを日本に確立した『久保田』は、“旨い辛口の日本酒”のパイオニアとして、各メディアに取り上げられるようになりました。
そして、今や日本を代表する銘柄となったのです。
『久保田 百寿』の値段!
精米歩合 60%
720ml 920円(税抜)
1800ml 2010円(税抜)
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