「酒は大七、うまさは第一」というフレーズでラジオやCMを賑わせた『大七』。
長い時間と手間をかけて醸造することにより、豊かなコクと旨みを生み出しました。
今回はそんな『大七』の特徴についてご紹介します。
【福島】『大七』生酛造り一筋にこだわった名酒!
Contents
『大七』の歴史!
『大七』をつくる大七酒造株式会社は、1752年(宝暦2年)に福島県二本松市で創業しました。
二本松は、新田開発の成功により良質な米がとれたと同時に、名水で知られる日本三井のひとつ「日影の井戸」もあったため、古くから酒造業が栄えました。
その中で大七酒造は、最も正統且つ伝統的な醸造法である「生酛造り(きもとづくり)」を一筋に、豊潤な美酒を醸し続けました。
醸造している全商品が「生酛造り」でできており、近年では米国や欧州などの海外でも、高い評価を得ています。
2008年に行われた主要国首脳会議「北海道洞爺湖サミット」では、公式晩餐会の乾杯酒に純米大吟醸酒が採用されました。
『大七』の特徴!
生酛造りにこだわった日本酒!
『大七』は、全ての商品が”生酛造り(きもとづくり)”でできています。
生酛造りとは、現存する最古の酒母(しゅぼ)の製法で、非常に複雑な手法です。
かなりの手間と長い期間をかけて、日本酒の原材料が持つ本来の美味しさを引き出します。
凝縮された美味しさ!
生もと造りで醸造される『大七』は、上品な香りと、豊かなコクと旨みが凝縮されたまとまりのある味わいを楽しめます。
また、独自の扁平精米技術「超扁平精米」で磨き上げたこのお酒は、すっきりした飲み口であることも特徴です。
デリケートでありながら奥深さがあり、心地いいキレがあるその味は、審査会で「今まで飲んだ日本酒の中でも類をみない」と表現されるほどです。
その裏には、徹底した研究と洗練された技術、そして長い時間と手間をかけてつくられた大七酒造のこだわりが込められています。
『大七』のおすすめの飲み方!
『大七』は燗で旨いお酒として数々の雑誌や専門誌で紹介されています。
燗にすると香りがより華やかになり、ふくらみのある旨みを楽しめます。
こだわりの生酛造りならではの奥深い味わいは、和洋選ばずに料理に寄り添い引き立たせるため、食中酒としても折り紙付きです。
フルーティな日本酒や、淡麗辛口の日本酒とは違い、旨みがしっかりした『大七』は、日本酒中級者〜熟練者にオススメです。
日本酒好きの方にプレゼントする一本としてもぜひ候補に入れたい代物です。
250年以上 生酛造り一筋の『大七』!
大七の蔵元である大七酒造の最大の特徴といえば、創業から250年以上、「生酛造り」一筋でお酒を醸造してきたことでしょう。
生酛造りは自然の乳酸菌をゆっくり成長させて醸すため、一般的な速醸造に比べて数倍の手間がかり、今では多くの蔵から姿を消した伝統技法です。
しかし、手間をかけて醸造された生もと造りは味わい深く、さまざまな成分がまとまって見事な調和を実現させます。
単純な綺麗さではなく、複雑な調和の先にある奥深い味わいこそ、大七酒造が大切にしているものなのです。
『大七』の種類!
大七 純米 生酛
『大七 純米 生酛』は、大七を代表する銘酒です。
豊かなコクと膨らみのある旨みが解け合い、後味のキレも良いのが特徴です。
大七 皆伝 純米吟醸
『大七皆伝 純米吟醸』は、きめ細やかで深いコクと落ち着いた香りと、きめ細やかで深いコクを味わえるのが特徴です。
大七 頌歌 純米大吟醸酒
『大七頌歌 純米大吟醸酒』は、雑味成分が徹底的に除去され、奥深いコクと力強さをもちながら、驚くようななめらかさを持つのが特徴です。
大七 箕輪門 米大吟醸酒
『大七箕輪門 米大吟醸酒』は、すっきりした飲み口ながら旨味があり、自然に薫りたつ上品な芳香を楽しめます。
大七 極上生酛 吟醸酒
『大七 極上生酛 吟醸酒』は、現代の嗜好に合う繊細な舌触りと、穏やかな含み香が上品な一本です。
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