日本酒には、冷やから燗酒まで様々な飲み方ができ、一本で何通りも楽しむことができます。
季節や気分に合わせて、色々な飲み方にチャレンジしてみてください!
日本酒の飲み方の種類
冷や
“冷や“とは本来、常温の酒のことを指します。
かつて冷蔵庫が無かった時代に燗酒以外を”冷や”と呼んでいた名残だと言われています。
一般的に15〜25度を常温と言いますが、口に含んだ際に少しひんやりする程度が目安です。
25度を越えると味がぼやけてくるのでご注意ください。
冷やは、日本酒を本来の香りや甘み、味わいを楽しむことができます。
初めての銘柄に挑戦する場合には、まず冷やで味わってみてはいかがでしょうか。
冷酒
“冷酒“は、5〜10度な冷やしたものを指します。
冷やで味わった後は、やや冷たい10〜15度、次にしっかりと冷たい5〜10度で味わい、自分の好みの温度を探すと、より一層日本酒を楽しめるでしょう。
ただし、5度以下になると本来の香りや旨みを感じ取りにくくなるので、ご注意ください。
冷酒を細かく分類すると、「雪冷え」「花冷え」「涼冷え」に分けられます。
「雪冷え」は、5度前後に冷やしたもので、酸度の高い酒やスッキリとした味わいを楽しみたい時におすすめです。
原酒や生酒を飲む際にお試しください。
また、「花冷え」は、10度前後に冷やしたものです。
お猪口から伝わる人肌の温もりによって、香りの広がりや味の変化を楽しむことができます。
「涼冷え」は、ほぼ常温に近い飲み方です。
冷酒と同様、日本酒を本来の香りや甘み、味わいを楽しむことができるため、初めて飲む日本酒を楽しみたい時におすすめです。
冷蔵庫で日本酒を冷やす場合、20度の日本酒を10度に下げるには通常2〜3時間かかります。
しかし、氷水にボトルを浸けると約10分で温度が10度下がります。
時間がない時には、ぜひ試してみてくださいね!
燗酒
日本酒は、温めることで旨みが活性化します。
まろやかで気持ちがホッとする味わいが好きな方には燗酒がオススメです。
美味しい燗酒の作り方は、まず日本酒を徳利に注ぎ、80度位のお湯で湯煎します。
この時、酒温計で温度を計りながら作ると、なおしっかりとした燗酒を作ることができます。
ちなみに、アルコールの沸点である78.3度以上になると、アルコールが蒸発してしまうのでご注意ください。
みぞれ酒
日本酒を半分凍らせ、シャーベット状にしたものをみぞれ酒といいます。
日本酒は、アルコール度数が高くなかなか凍りません。
そのため、みぞれ酒を作る際には、濡れたタオルを瓶に巻き、冷凍庫で保管しておきましょう。
夏の暑い日に飲むと、この上なく美味しいこと間違いなしです。
割り水燗
ほろ酔いになりたい時には、”割り水燗“がオススメです。
割り水燗の作り方は、まず日本酒を水で割り、燗をつけます。
この際、日本酒の味が崩れない程度の水(1割程度)で割るのがコツです。
杜氏や蔵人たちの飲み方を真似たツウな飲み方だともいわれています。
アルコール度数が15度前後の場合、お酒に対して1割程度の水を加えてお燗します。
水は日本の軟水を使用します。
その酒の仕込みに使っている仕込み水を手に入れて使用するのが、粋な飲み方です。
ロック
アルコール度数の高い”原酒”は、ロックにすることでアルコール感が和らぎ、スッキリとした口当たりとなります。
軽快で辛う口の日本酒は、ロックとよく合います。
日本酒と氷の割合は、8(日本酒) : 2(氷)がベストです。
アルコール度数が薄められるため、強いお酒が苦手だ、という方でも日本酒を堪能することができます。
季節や気分に合わせて、様々な飲み方をお試しください!
日本酒は温度を少し変えるだけでも、全く違った表情を見せてくれます。
同じ銘柄のお酒で何通りの楽しみ方ができます。
色々な楽しみ方ができれば、日本酒の奥の深さに気づくこと間違いなしでしょう!
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