中国地方の日本酒の特徴(岡山・鳥取・島根・広島・山口)!

中国地方の日本酒の特徴(岡山・鳥取・島根・広島・山口)

岡山県の日本酒の特徴!

岡山県の日本酒の味わい!

岡山県の日本酒は、旨みのしっかりした濃醇な味わいから、柔らかな飲み口の端麗な味わいまで、多種多様な地酒があることが特徴です。

岡山県内に流れる旭川・吉井川・高梁川流域には、50以上の蔵元が存在します。

岡山県のといえば、日本を代表する酒米”雄町”の故郷でもあります。

雄町の全生産量のうち約95%は岡山県産で、県内の酒蔵でも広く使用されています。

 

岡山県産米”雄町”!

岡山県には、日本を代表する酒米”雄町”があります。

県産米の”雄町”は、”山田錦”・”美山錦”・”五百万石”と並ぶ四大酒米のひとつで、全国の名だたる銘酒にその酒米が使われています。

雄町は日本最古の混血のない原生種で、江戸時代末期から栽培されている酒米です。

雄町で醸される日本酒は、膨よかな旨味と、深くコクのある複雑な味わいとなることが特徴です。

鳥取県の日本酒の特徴!

鳥取県の日本酒の味わい!

鳥取県の日本酒は、やや濃醇で辛口な味わいが特徴です。

鳥取県内には、鳥取・倉吉・米子を中心に約30の蔵元が存在します。

 

鳥取県は、”純米酒王国”として有名で、県産酒米には、”玉栄(たまさかえ)”や復活酒米”強力”があります。

 

“純米酒王国”と呼ばれる鳥取県!

鳥取県は、”純米酒王国”と呼ばれるほど、純米酒造りが盛んな県です。

純米酒とは、米麹と水と白米だけを原料として醸される清酒です。

純米酒は、本醸造や吟醸酒と比べると濃醇な味わいで、米本来の味が一番わかりやすいといわれています。

 

鳥取県は、県内で生産する日本酒の約30%が純米酒と、純米酒造りが盛んに行われています。

 

蔵ごとの個性がわかる純米酒。

鳥取県へ行った際には、是非純米酒の飲み比べをしてみてくださいね!

 

 

鳥取県の日本酒を醸す名水!

鳥取県には、悠々と広がる中国山地があります。

中国山地の雪解け水は、何百年もの長い歳月をかけて大自然の中で濾過され、伏流水となります。

これらの名水から醸される日本酒は、きめ細かくまろやかな味わいを生み出します。

 

 

島根県の日本酒の特徴!

島根県の日本酒の味わい!

日本酒の発祥の地といわれる島根県。

そんな島根県の日本酒は、”濃醇旨口”が特徴です。

島根県内には、出雲・松江・益田を中心に約35の蔵元が存在します。

「神の舞」・「改良雄町」・「佐香錦」などの県内酒米が有名で、島根の旨い日本酒を醸します。

 

神々の時代より造られし日本酒!

島根(出雲)の日本酒は、日本最古の歴史書「古事記」にも登場します。

スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治したお話は、古事記に記された出雲神話の中でも最も有名な神話の一つです。

 

神々が住まう高天原から追放されたスサノオノミコトは、出雲の土地に降り立ちます。

そこでスサノオノミコトは、老夫婦とともにさめざめと泣く美しい娘・クシナダヒメに出会います。

聞けば、ヤマタノオロチと呼ばれる八つ首の大蛇が一年に一度村に現れ、若い娘を毎年1人ずつ食べていき、今年はクシナダヒメがその生贄にされるとのことでした。

 

話を聞いたスサノオノミコトは、クシナダヒメを娶ることを条件にヤマタノオロチの退治を申し出ます。

 

ヤマタノオロチ退治のため、スサノオノミコトは村人に命じ、酒を造らせました。

その酒は「八塩折(やしおり)の酒」と呼ばれ、常人ならば一口飲めば昇天してしまうほど強いお酒でした。

 

スサノオノミコトは「八塩折の酒」を八つの樽になみなみ注ぎ、ヤマタノオロチを待ちます。

やがて姿を現したヤマタノオロチは、あたりに漂う酒の香りに魅かれて酒を吞み干し、酔い潰れ、寝てしまいます。

 

スサノオノミコトは、すかさずヤマタノオロチの八つの首を全て切り落とし、見事ヤマタノオロチ退治に成功しました。

 

その後、スサノオノミコトとクシナダヒメは村人に祝福され、めでたく結婚したのでした・・・

 

この神話に出てくる「八塩折の酒」は、醸したお酒でさらにお酒を仕込み、それを七度繰り返してできた酒だといわれています。

是非いつかは飲んでみたい神酒ですね・・・!

広島県の日本酒の特徴!

広島県の日本酒の味わい!

広島県の日本酒は、はっきりとした甘みと、なめらかな味わいが特徴です。

全国屈指の酒どころでもあり、広島県内には県内各地に約60の蔵元が存在します。

広島県産酒米「八反錦」・「八反」をはじめ、「広島21号」や「せとうち21号」などの酵母も開発され、広島県の酒造りを支えています。

 

軟水での日本酒造り!

“軟水”を使用して造られる日本酒が多いことも広島県の日本酒の特徴の一つです。

 

広島の名水は軟水のものが多く、かつて広島は日本酒造りには向かない土地だとされていました。

というのも、軟水での日本酒造りは非常に難しく、明治以前は軟水から日本酒を醸す技術が発展していなかったためです。

しかし、明治以降技術の発展により、軟水から日本酒が醸されるようになると、広島県は一躍全国屈指の酒どころとなりました。

 

山口県の日本酒の特徴!

山口県の日本酒の味わい!

伝統と革新が織りなす山口県の日本酒。

山口県の日本酒は、伝統的な濃醇旨口の味わいが特徴ですが、近年、軽快で繊細な味わいが増えています。

山口県には、徳山・萩を中心に約40の蔵元が存在します。

山口県産酒米「西都の雫」・「殻良都」をはじめ、「やまぐち桜酵母」などの酵母も開発され、山口県の酒造りを支えています。

 

 

この記事を読んだ人に人気の記事!

北海道・東北地方の日本酒の特徴!

九州地方(佐賀・大分・熊本・福島・長崎)の日本酒の特徴!

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です