数多くの酒を世に送り出している土地の中でも、加賀の国（石川県）は、日本を代表する多数の有名蔵元の酒がしのぎを削っています。
なかでも、厳選された素材と伝統的な技術を武器に、こだわり抜かれた酒造りによって醸される『菊姫』。
今回は、数多にある日本酒の中で、初めて山田錦100%の酒造りに成功した日本酒『菊姫』をご紹介します。
【石川】『菊姫』日本で初めて山田錦100%の酒造りに成功した日本酒！
『菊姫』の歴史
『菊姫』を造る酒蔵は、安土桃山時代にあたる、天正（1570~1600）の間に山廃造りで評判を集めた、「小柳屋（おやなぎや）」として創業しました。
長い年月の間、伝統を受け継ぎ、ミネラル豊富な霊峰白山の伏流水と兵庫県三木市吉川町で作られている特AAA地区の最高級山田錦を使用し、素材からこだわり抜いた一本を醸造し続けています。
そのこだわりにより造られる日本酒は、江戸時代になると、「天下の美酒」や「まぼろしの銘酒」と人々から大変な人気を博していました。
近年では、平成27酒造年度金沢国税局酒類鑑評会にて金沢酵母吟醸の部優秀賞を獲得するなど、数々の賞に輝いています。
『菊姫』の特徴！
『菊姫』は、通常の山廃純酒作りの醸造タンクより小さなサイズのタンクで丁寧に仕込んだため、力強さとともに上品な旨味と繊細な質感が特徴です。
その独特な風味は、濃厚なカルピスのようだと表現されることもあります。
濃醇で酸味の強い口当たりは、飲食店関係者たちからは、肉や天ぷらなどの揚げ物の油の味を切ってくれると太鼓判を押されるほどです。
また、活性炭で透明にしたスタンダードな日本酒の色とは違い、色は、日本酒本来の色である黄金色を代々守り続けています。
『菊姫』の飲み方！
“燗”で美味しく味わう！
燗で味わうと美味しい菊姫：菊姫 菊 / 菊姫 姫 / 菊姫 淳 / 菊姫 特選純米 / 山廃純米金劒
上記は、お燗で味わうのがおすすめです。
燗で味わうことで、角が取れまろやかな味わいを楽しむことができます。
“冷酒”→”ぬる燗”で変化を味わう！
冷酒→ぬる燗で味わうと美味しい菊姫：菊姫 山廃吟醸 / 菊姫 大吟醸
こちらの二つは、はじめは冷酒で、後からぬる燗に変えるがおすすめです。
温度によって変わる味の違いをご堪能ください。
ちろりで”湯煎”し味わう！
湯煎で味わうと美味しい菊姫：菊姫 にごり酒
『菊にごり酒』は、ちろりを使って湯煎するのがおすすめです。
ちろりとは、酒を温めるのに使う、銅や真鍮（しんちゅう）で作られた筒型の容器のことを指します。
ちろりと短時間で温まることからその名がつけられた。
“ソーダ割り”でひと味違った楽しみ方を！
『菊姫』は、ソーダ割りで味わうことでひと味違った楽しみ方をすることができます。
若い人や日本酒が少し苦手な方は、一度、ソーダ割りで味わってみてください。
『菊姫』の5の豆知識！
・『菊姫』は、日本で一番はじめに酒米、山田錦を100%使用した普通酒を造ることに成功しました。
・菊姫は、昭和16年宮内庁御用達品として、選定された経歴があります。
・酵母を発酵させる温湿度と衛生管理の徹底された最前の環境が整った部屋と、できたての清酒を低温貯蔵する八幡精米所・貯酒場を所有しています。
・白山神社の御祭神、奥宮大祭に「菊理媛」という大吟醸古酒を毎年奉納しています。
・白山ウルトラマラソンに協賛し、地元に貢献しています。
おすすめの『菊姫』！
菊姫 菊理媛（くくりひめ）
『菊姫 菊理媛』は、毎年、白山神社の御祭神に奉納されている日本酒です。
熟成年数が十年以上と丁寧に熟成されており、深い風味と香りを兼ね備えています。
菊姫 黒吟
『菊姫 黒吟醸』は、菊理媛と同じく、長年熟成した上で、もっとも美味しいタイミングで出荷されています。
精米歩合40%と大吟醸の中でも高い歩合が特徴です。
菊姫 山吟原酒
『菊姫 山吟原酒』は、IWC（インターナショナルワインチャレンジ）初代王者チャンピオン・サケを受賞した銘酒です。
菊姫 先一杯
『菊姫 先一杯』は、深い旨味と甘みが口いっぱいに広がる軽い飲み口が特徴の日本酒です。
「先ずは一杯どうぞ」と、名前の通りおすすめしたくなるようなお酒です。
『菊姫』の種類一覧！
菊姫 吟醸酒
・菊姫 吟
菊姫 純米酒
・菊姫 山廃純米無濾
・菊姫 純米ひやおろし
菊姫 普通酒
・菊姫 淳
・菊姫 菊
・菊姫 姫
菊姫 米焼酎
・菊姫 加州劒
・菊姫 加賀の霧
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