四合瓶で一万円を超えるプレミアム銘柄もあり、幻の日本酒としてもファンが憧れる日本酒『黒龍』。
製造する約8割が吟醸酒となり高級なイメージが強い『黒龍』ですが、手ごろな価格で購入できる銘柄もあり、日常的に楽しむお酒としてもクオリティの高い味わいを体験できます。
今回は、黒龍酒造の歴史や造るお酒の特徴、飲み方などを解説します。
【福井】『黒龍』皇族が愛した幻の高級酒!
Contents
『黒龍』の歴史!
幻の酒”黒龍”を醸す黒龍酒造!
幻の酒とも呼ばれる高級銘柄『黒龍』は、福井県吉田郡永平寺町にある黒龍酒造株式会社が手掛ける日本酒です。
黒龍酒造は文化元年(1804年)に創業。
蔵が建つ地域は、白山山系の雪解け水が湧き出る名水地としても知られ、松岡藩が酒造りを奨励したこともあり最盛期には17もの酒蔵が軒を連ねていました。
黒龍川を名の由来に!
会社を興した初代石田屋二左衛門の名は、「石田屋」の屋号として残されているほか、いくつかの銘柄名になっています。
社名の『黒龍』は蔵の近くを流れる九頭竜川の旧名「黒龍川」が由来となったといいます。
黒龍のほかに「九頭竜」というブランドも展開しており、こちらも日本酒ファンの間でよく知られた人気のシリーズとなっています。
『黒龍』の特徴!
希少な高級銘柄!
黒龍酒造といえば、吟醸造りへのこだわりがよく知られています。
生産量の8割が吟醸酒ともいわれ、早くから一般酒とは別に高級銘柄路線にも力を入れてきました。
その一方で特定名称クラスでも購入しやすい価格の銘柄も充実しています。
特に「石田屋」や「黒龍 二左衛門」「しずく」などの高級銘柄は有名で、入手困難なプレミアム酒として日本酒ファンの注目を集めています。
なかでも「石田屋」は、完全限定販売かつ四合瓶で一万円を超える価格となり、販売量が需要に追い付かない超人気酒です。
九頭竜川の伏流水から醸す美しい味わい!
『黒龍』は、なんといってもその美しい味わいが特徴です。
黒龍酒造の造る銘柄に共通しているのは、”厳選した原料“と”九頭竜川の伏流水“、”丁寧な仕込みが実現する透き通るようにキレイな酒質“、”爽やかな味わい“、”お酒のバランスの良さ“が挙げられます。
吟醸系のお酒はフルーティで華やかな香りが特徴で、お米の持つ力を活かした『黒龍』ならでは名酒が多くあります。
『黒龍』のおすすめの飲み方!
よく冷やした冷酒で引き出す『黒龍』の旨み!
『黒龍』は、よく磨いたお米を低温でじっくりと発酵させる吟醸造りの銘柄が中心のため、よく冷やした冷酒で楽しむのが一般的です。
5~10度くらいに冷やして飲めば、黒龍の持つ華やかで複雑な香りや、奥深い味わい伸びやかな余韻を存分に感じることができます。
史上初の燗酒専用大吟醸!
ただ、蔵は「日本酒の楽しみ方の一つ」として、燗酒の普及にも力を入れており、史上初の燗酒専用大吟醸として発売された「九頭龍 大吟醸」など、燗映えする銘柄もあります。
黒龍酒造が開発した、ポットのお湯で手軽にお燗がつけられる「燗たのし」という道具も発売されています。
通にはたまらない一品です。
数々の著名人が愛した『黒龍』!
古くから名酒として名高い『黒龍』には、多くの著名人のファンがついていることでも知られています。
“皇族が愛した日本酒“ともいわれる黒龍ですが、福井県出身の俳優・宇野重吉が、死去する直前に「最後に、一杯でいいから、黒龍を飲みたい」と言ったのは有名なエピソードです。
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