【新潟】『雪中梅』の特徴・種類・歴史・飲み方・味わい!

日本の米どころとして有名な新潟県。

『雪中梅』は新潟県上越市で日本酒造りを行っている「丸山酒造場」の代表銘柄です。

今回は、”淡麗旨口”の信念を貫き続けた名酒『雪中梅』をご紹介します。

【新潟】『雪中梅』”淡麗旨口”を貫き続けた地酒!

『雪中梅』の歴史!

大自然が造り出す稀有な地酒!

日本酒『雪中梅』を醸造する丸山酒造場は、新潟県上越市三輪区塔ノ輪にあります。

日本海に面した街の山の麓に位置し、寒冷な土地柄が日本酒造りに最適の立地となっています。

冬には1m以上の雪が降り積もり、夏には緑豊かな風景が楽しめる上越の自然。

その自然環境が作り出す『雪中梅』はまさに地元の名産と呼ぶにふさわしい逸品です。

 

『雪中梅』の誕生!

「雪中梅」という銘柄が登場したのは昭和の初期頃で、戦争によって休眠していた酒蔵を丸山三郎治(丸山氏10世、4代目社長)氏が再開したことで生まれました。

『雪中梅』という銘柄は当時丸山氏が言葉の雰囲気を気に入り、自社再建のためのお酒に付けたものとされています。

現在は「Plum in the snow」という名前で海外の方にも分かりやすいようなネーミングにもチャレンジしています。

『雪中梅』の特徴!

多種多様な酒米!

雪中梅の特徴としてはまず様々な酒米を使用しているところが挙げられます。

米食用にも作られている「こしいぶき」、新潟県オリジナルの酒米専用「五百万石」、兵庫県産の「山田錦」、その山田錦と五百万石を交配して作られた「越淡麗」など。

こうした個性の違う米を使うことで深みのある味わいを実現しています。

 

こだわり続けた”淡麗旨口”!

『雪中梅』の醍醐味はなんといっても「まろやかな甘み」です。

淡麗辛口が人気となった昭和の中期から後期にかけても、頑として曲げなかったその「淡麗旨口」へのこだわりが雪中梅ファンを虜にする理由のひとつとなっています。

日々の疲れを癒すならば甘口の酒の方が身体に優しいだろう、というのが当時の酒蔵の決め事でした。

そのため、酒造りに使用する水は限りなく硬度が低い軟水を選び柔らかい甘さを実現しています。

 

『雪中梅』のおすすめの飲み方!

雪中梅発売当初、日本酒は貴重品とされていました。

そのため「2合ほどを晩酌に、それで満足できる味を求めて」雪中梅は造られています。

まずは最初はキリッと冷やして冷酒として飲むのがおすすめです。

次に、常温に戻してそのまろやかな甘さを楽しむのも、雪中梅の楽しみ方の一つです。

燗酒にする場合は、あまり温めすぎない方が香りを飛ばさず楽しめるので、是非挑戦してみてください。

 

『雪中梅』の豆知識!

明治時代に小説家・末広鉄腸がこの日本酒と同名のタイトルで「雪中梅」という政治関連小説を発表しています。

こちらは自由民権運動に身を投じた青年維新志士とその許婚の女性を中心とした物語です。

 

この小説「雪中梅」が有名になるに連れて、酒蔵には「何か関係があるのか?」と問い合わせが多くあるようですが、現在のところその2つを関連付ける資料は無く関係性は謎のままとなっています。

 

『雪中梅』の種類!

雪中梅 大吟醸

『雪中梅 大吟醸』は、生産量が全体の中でもほんのわずかという雪中梅シリーズの中では幻の逸品。

毎年11月から1月までのみ販売される冬季限定品です。

酒米には山田錦と越淡麗を精米歩合40%でブレンドして造られています。

居酒屋などで見かけたらぜひともお試しください。

 

雪中梅 特別純米

『雪中梅 特別純米』は夏季限定の商品です。

使用している酒米は五百万石と山田錦で、55%の精米率で仕上げています。

まったりとした甘口の日本酒で女性にもおすすめの品です。

 

雪中梅 特別本醸造

『雪中梅 特別本醸造』は、五百万石をメインに造られている冬季限定商品です。

まろやかでトロッとした甘みが特徴的です。

 

雪中梅 純米

『雪中梅 純米』は、雪中梅シリーズのスタンダード品です。

通年とおして販売されていて、甘口日本酒の代表的銘柄として扱われています。

女性にも飲みやすくおすすめの一本となります。

 

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