オススメの甘口の日本酒5選!
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甘口の日本酒の特徴!
日本酒は「日本酒度」によって甘口と辛口に分けられます。
日本酒度とは、日本酒のなかに糖分がどれだけ残っているかを見る目安となるもので、糖分が多いものほどマイナス、少ないものほどプラスという特殊な測り方をします。
アルコール分が少なく糖分が多いもの(日本酒度マイナス)ほど、甘口の日本酒とされます。
甘口の日本酒は糖度が高く水よりも重いため、水と甘口の日本酒を混ぜると、水の下に日本酒がどろりと沈む現象が見られます。
また、「酸度」が低いのも甘口の日本酒の特徴です。
酸度が低い=口に含んだ時の刺激が少ないため、甘口の日本酒は総じて口当たりが柔らかく、日本酒初心者の人でも飲みやすいとされています。
甘い料理やスイーツとの相性も良く、女性人気も高い日本酒です。
甘口の日本酒の造られ方!
日本酒は、並行複発酵という複雑な発酵を行うことで造られています。
まず、日本酒の原料となる米が麹の酵素によって融解し、でんぷんがデキストリンに変わります。
次に、麹に含まれる別の酵素がデキストリンをブドウ糖に分解します。
そして、そのブドウ糖を酵母がアルコールにします。
酵母の分解力や発酵を止めるタイミングによって、日本酒のなかに残る糖分に差が生まれます。
つまり、上記に挙げた3つの反応のバランスによって、甘口になるか、辛口になるかが変わってくるのです。
甘口の日本酒を造る一般的な方法は「4段仕込み」と呼ばれるものですが、この4段仕込みにもいろいろなやり方があります。
繊細かつ複雑な工程を経ることで、はじめて上質な甘口の日本酒を造りだすことができるのです。
オススメの甘口の日本酒5選
富久錦 純米
兵庫県の酒造メーカー・富久錦による、「山田錦」と「キヌヒカリ」の銘柄米を使用し、芳醇なお米の旨味を存分に味わえる日本酒です。
日本酒度はマイナス60とかなりの大甘口で、お酒というよりフルーツやデザートに近い味わいです。
アルコール度数は8度と低めなので、普段日本酒をあまり飲まない人や女性にもおすすめの一品です。
十四代 龍の落とし子
山形県の酒造メーカー・高木酒造が18年の歳月をかけて開発した自社米「龍の落とし子」を使用した純米吟醸酒です。
幻の日本酒とも呼ばれ、高い人気を誇っています。
日本酒度はプラス2と、数値だけを見ると辛口に分類されるお酒ですが、実際の味わいはしっかりとした甘口で、フルーティーで芳醇な香りが特徴です。
甘さと切れの良さのバランス加減が絶妙で、日本酒好きならずとも一度飲めば病みつきになる美味しさです。
越後鶴亀 ワイン酵母仕込み
明治23年創業の老舗酒造メーカー・越後鶴亀による、ワイン酵母を使用して造られた純米大吟醸酒です。
日本酒度はマイナス32で、甘い香りや優しい甘み、そして爽やかな酸味が特徴の日本酒です。
清酒酵母を使用して造られた日本酒では味わえない新感覚の風味が魅力の逸品で、和食はもちろんのこと、洋食にも良く合います。
極上の甘口
300年以上の歴史を持つ有名酒造メーカー・大関の、超甘口日本酒です。
日本酒度マイナス50という数値からも、かなりの甘口であることが分かります。
原料米を通常の1.4倍使用し、贅沢な製法で造られた日本酒は、お米の上品な甘みと濃厚な味わいを兼ね備え、爽やかな後味と濃醇な甘みを感じさせてくれます。
2013年・2014年モンドセレクションで金賞を連続受賞した、甘口の日本酒好きに大人気の一品です。
大山 特別純米酒 十水
明治5年創業の歴史ある酒造メーカー・加藤嘉八郎酒造で造られている甘口の純米特別酒です。
日本酒度はマイナス5.5~6.5とそれほど低くはありませんが、その分すっきりとした味わいが楽しめる日本酒です。
酸度も1.70~1.80と低く、口当たりがマイルドなので、女性でも美味しく飲めるお酒として人気を集めています。
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