年間わずか50,000本しか造られていない日本酒『南』。
米本来の旨みがありながらもコクとキレをもち、魚料理との相性が抜群の日本酒です。
高知県の南酒造場の秘密とそのこだわりの製法に迫ります!
今回は、”酒だけでも飲める日本酒“を目指し造られた希少な酒『南』をご紹介します。
【高知】『南』年間わずか50,000本!入手困難な稀有の日本酒!
Contents
『南』を醸すこだわりの酒造”南酒造場”!
米本来の旨みとコク、キレを併せ持つ日本酒『南』を醸す「南酒造場」。
高知県に酒造を持つ「南酒造場」は、明治二年創業の老舗の酒造会社です。
地元では『南』だけでなく、『玉の井』の銘柄も愛されています。
南酒造場は、「自分の目が届く範囲しか酒を造らない」というスタンスでお酒を造っているため、時にはそのお酒は入手困難になることもあります。
旨みが効いていて、キレも感じられる「酒だけでも楽しめる日本酒」を目指す南酒造場。
その味わいの特色は「麹」にあります。
以前は、自動製麹機を使用していた時期もありましたが、昔ながらの製法である「箱麹法」を復活させ日本酒を醸します。
手間は圧倒的にかかりますが、それ故骨太でありながらキレを感じさせるという独特の日本酒を造ることに成功しました。
ラベルを手で貼っていたり、ひとつひとつが正に手作りという南酒造場の、名前を冠した日本酒が『南』なのです。
『南』の歴史!
『南』は比較的新しい銘柄であり、その年間製造量は年間で約500石(一升瓶で50,000本ほど)です。
県外に9割が出荷されるために地元の高知県内では扱える酒屋も少ない貴重なお酒です。
『南』は、精米歩合60%以上の特定名称酒のみの限定流通ブランドで、日本酒を大切に扱ってくれる個人経営の酒販店を中心に販売ルートを開拓しました。
大きく分けて南の原材料には、”山田錦”を使用したものと”松山三井”を使用したものがあります。
他にも、”八反錦”を使用したものが数種類あります。
『南』のおすすめの一本!
南 無濾過 純米中取り
『南 無濾過 純米中取り』は、通年を通して流通していて人気が高い逸品です。
一度火入れをしているので、角が取れて軟らかい口当たりです。
しかしながら、無濾過特有の元来の香りと味わいをそのままに、お米の味がしっかりと芯のように残っています。
『南 無濾過 純米 中取り』は、冷でも、熱燗でも楽しめる一本です。
魚料理との相性がいいため、軽く冷やして日本料理屋で親しまれています。
米本来の旨みがあり、コクとキレでさらりとした口当たり。
後から広がる香りと旨味のバランスが本当に絶妙です。
普段なかなかお目にかかることはない日本酒ですので、見つけたときはぜひ試してみてください!
『南』の種類!
『南』の特徴は、華やかでキレのある味わいで、熟成によって変わる酒質を楽しむことができます。
期間限定のものも多いのですが、種類をまとめてみましょう。
・南 純米大吟醸 山田錦
・南 無ろ過純米吟醸 山田錦
・南 無ろ過純米中取り
・南 無ろ過純米吟醸生
・南 無ろ過純米生原酒
・南 特別純米原酒 ひやおろし
・南 特別純米兵庫県山田錦
以上は代表的なもので他にも種類があります。
南を見つけた際は、ぜひ飲み比べてみてくださいね!
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