日本酒好きなら一度は必ず耳にしたことのある銘柄『十四代』。
数あるブランドの中でも圧倒的な人気を誇り、入手困難な日本酒としても知られています。
“香り高く、フルーティーな日本酒“の先駆けとなった十四代についてご紹介します。
【山形】『十四代』至極の幻の日本酒!
Contents
『十四代』が生まれた歴史!
高木酒造の現当主が生み出した『十四代』!
十四代は山形県村山市にある高木酒造が醸す日本酒です。
高木酒造は1615年(元和元年)創業で、現当主の高木顕統氏で十五代となる伝統ある酒蔵です。
東京農業大学農学部醸造科を卒業後、東京都内の百貨店で日本酒のバイヤーを務めていた高木顕統氏。
長年蔵で働いていた杜氏が辞めたのをきっかけに蔵に戻り、自分の追い求める味わいの日本酒造りをはじめました。
大学時代の恩師や山形県工業技術センターの協力を得て、試行錯誤して誕生したのが現在の『十四代』です。
一躍入手困難な日本酒に・・・!
完成した十四代は、多くの酒販店、飲食店を集めた会でお披露目されました。
ひと口飲んだ都内の有名な日本酒専門店の社長が「私が飲みたかったのはこのお酒だ」と思わず叫んだと言う伝説も残っています。
十四代は、発売初年度に鮮烈なデビューを果たし、あっという間に入手困難な人気銘柄となりました。
『十四代』の特徴!
香り高くフルーティーな味わい!
米の旨みをしっかりと引き出した芳醇で深みのある味わいながら、山形の酒らしく鋭いキレがあり、洗練されたバランスに仕上がっているのが、十四代の特徴です。
香り高くフルーティな日本酒の人気が高い昨今ですが、十四代はその先駆けとも言われる銘柄です。
香りが出やすい酵母を使わずに、緻密な設計と技術力でこの銘柄を造り上げたことで世の中を驚かせました。
こだわり抜いた酒米!
甘みと旨みがある十四代には、お米の味がしっかりと出やすい山田錦や愛山といった酒米を使った銘柄が多くあります。
また、高木酒造自ら地元産の酒米を作るべく、美山錦と山田錦の系統をもつ米を掛け合わせて「酒未来」という酒米を開発して、普及に努めています。
→関連記事:『美しい日本酒を醸す!美味しい酒米5選!』
『十四代』のおすすめの飲み方!
十四代は、繊細な香りと旨みを楽しむ銘柄なので、基本的には冷酒にして味わうのがおすすめです。
5~10度くらいに冷やして飲むと十四代らしい香り、絹のようにしっとりとしたテクスチャー、心地よいキレと余韻を感じやすくなります。
豪雪地帯である地元・山形では、”十四代 本丸 秘伝 玉返し“などの本醸造系の銘柄をぬる燗くらいに温めて飲む人もいるようです。
『十四代』の入手方法!
十四代は、”幻の日本酒“と呼ばれるほど入手困難な日本酒でもあります。
十四代は、インターネットや通販などで販売されていますが、入手困難なお酒のため値段にもプレミアがつくことが多くなります。
日本酒の銘柄にこだわっている飲食店では取り扱いがあることも多く、メニューに掲載されていなくても置いてあるケースも少なくありません。
純米大吟醸クラスや希少な銘柄に関しては、通常ほとんど目にすることができませんが、運がよければ高木酒造と関わりの深い日本酒専門店や、地元・山形の飲食店で飲むチャンスがあります。
季節限定品も含め20種類以上のラインナップがある十四代のなかには、地元でしか流通しない銘柄もあります。
限定の十四代を味わいたい方は、ぜひ山形に足を運んでみてくださいね!
びっくりするぐらいの高級酒!十四代 純米大吟醸 七垂二十貫!
十四代の中でも、5本の指に入る高級酒『十四代 純米大吟醸 七垂二十貫』。
7月・10月飲みに販売される希少な日本酒で、その価格は全日本酒の中でも類を見ない”幻の日本酒“です。
“七垂二十貫”とは、「20貫(約75)のお米から、たったの7垂(滴)しか取れないくらいの貴重なお酒」という意味です。
「芳醇旨口」の極みのような日本酒で、一本10万円以上もする超高級酒です。
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