その縁起の良い名や男女問わずスルリと飲める酒質から、贈り物や祝いの席での振る舞い酒などに大人気の『満寿泉(ますいずみ)』。
「富山の酒」というイメージの強い満寿泉の原点が、実は北海道旭川にある事はご存知でしょうか?
今回は、他に先駆けて吟醸づくりに挑んだ桝田酒造店が生んだ『満寿泉』をご紹介します!
【富山】『満寿泉』
Contents
『満寿泉』の歴史!
蔵の創業秘話!
富山県富山市東岩瀬町に蔵を構える桝田酒造店。
桝田酒造店は、他に先駆けて吟醸酒造りに挑んだ酒蔵でもあります。
『満寿泉(ますいずみ)』は、そんな桝田酒造店で造りだされています。
北前船(商品を売買しながら日本海を廻っていた船)で栄えていた当時の富山で、初代の桝田兵三郎は長男らと共に北前船に乗りこみ、開拓地であった北海道旭川にて酒を造りはじめました。
旭川で造った「都松」という酒は瞬く間に人気酒になり、大きな規模の蔵まで成長しました。
そして、明治38年に故郷である富山市の岩瀬町へ戻ってきます。
『満寿泉』が生まれた経緯!
北海道旭川での経験を活かし、地元岩瀬町でも「岩泉」という酒を造りはじめた桝田酒造店。
より沢山の人にお酒を知ってほしいという想いから、交易で盛り上がる港の芸者衆に目を向けます。
苗字の桝田からとって「満寿泉」というめでたい名の酒を別ブランドとして販売すると、それが縁起物を好む芸者衆に見事にヒットしました。
現在では「満寿泉」が蔵の代表酒となっています。
『満寿泉』の特徴!
昭和四十年代 当時の世の中では、まだ吟醸酒はあまり認められていませんでした。
そんな中、22歳の若き四代目当主は蔵の命運を吟醸酒造りにかけるという大きな賭けに出ます。
今となっては「満寿泉といえば大吟醸」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
萬寿泉は種類によって勿論お味は変わってきますが、通して優しい・膨らみのある、飲みやすい酒質が多いのが特徴です。
貴醸酒もとても美味しく、乾杯から〆まで対応してくれるブランドです。
また、落ち着いた吟醸香としっかりしたボディは、蟹や海老などの海の幸から、山菜料理などの山の幸まで、幅広い料理と相性抜群です!
『満寿泉』の美味しい飲み方!
満寿泉の酒は大吟醸まで磨いても米の旨味・甘味をしっかり残した酒が多いのが特徴の一つです。
フルーティで軽やかな吟醸は冷酒でスイスイと、純米はそのふくよかさを常温~ぬる燗で楽しめます。
まずは1本買ってみて、その酒を冷やして・常温・ぬる燗くらいまで試してみては如何でしょうか?
満寿泉はあなたの期待を裏切る事なく、色んな表情で楽しませてくれる事でしょう!
『満寿泉』オススメの種類!
満寿泉 吟醸
『満寿泉 吟醸』の一番の印象は、なんと言ってもその飲みやすさです。
フルーティな香りはありますが、そこまで濃くなくサラリと飲めます。
吟醸酒だけあってキレは良く、すいすいと飲めるためお食事との相性もとても良い酒です。
米は山田錦・五百万石の精米58%、日本酒度は+5で酸度1.3。
アルコール度数は15.8%です。
満寿泉 純米吟醸
『満寿泉 純米吟醸』は、磨き58%で山田錦のうまみをしっかり残しています。
フルーティーな香りでスルリと飲めますが、ふくよかなコクあありますので、冷や~ぬる燗まで楽しめる、価格以上の能力を持った酒です。
米は山田錦・五百万石で精米58%、日本酒度は+5で酸度1.4。
アルコール度数は15.8%です。
満寿泉 大吟醸
『満寿泉 大吟醸』は「これぞ吟醸蔵の満寿泉!」と言いたくなるほど、満寿泉の持てる技術の全てを注ぎ込んだ渾身の一本です。
華やかで品のある香り・飲みやすい口当たりの良さ、吟醸酒ならではのキレのよさ。
白身魚などのお料理とも相性抜群です。是非冷やでどうぞ。
米は山田錦で精白50%、日本酒度+5で酸度は1.3。
アルコール度数は17.4%です。
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