『一ノ蔵』といえば飲み屋さんにも高確率で置いてあり、見たことある方も多いのではないのでしょうか。
宮城の蔵が震災で壊滅状態に陥った時のリアルな声も交えながら、より一ノ蔵を美味しく楽しめる情報をお送りします。
【宮城】『一ノ蔵』震災から奇跡の復活を遂げた日本酒!
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『一ノ蔵』の歴史!
宮城県大崎市に蔵を構える一ノ蔵の創業は昭和48年、比較的フレッシュな酒蔵です。
そんな一ノ蔵は元々1つの蔵ではなく、宮城県内の酒蔵4社(浅見商店・勝来酒造・櫻井酒造店・松本酒造店)がひとつになり誕生しました。
「日本一の蔵を目指す」の思いから日本“一の蔵”と名付けられました。
『一ノ蔵』の特徴!
『一ノ蔵』の一番の特徴といえば、その種類の豊富さではないでしょうか。
若い女性に大人気の華やかなスパークリングから、燗につけても抜群のしっかりとした純米酒や山廃まで、多種多様です。
さらには2004年より、地域の方々と共に農業部門である一ノ蔵農社を創設し、酒造りを米造りから学ぶというこだわりをみせています。
震災で壊滅・・・!『一ノ蔵』奇跡の復活!
3月11日 東日本大地震
3月11日に発生した東日本大震災は、宮城に壮絶な被害を与えました。
宮城に蔵を構える一ノ蔵も大変な被害を受けました。
震災直後に「古い蔵が倒壊した、倉庫内の瓶もほとんど割れた。」と聞いた瞬間、
「もう復旧は難しいのでは…」と本気で思いました。
そんな中、幸いにも生き残った貯蔵タンク内の原酒を売って何とか蔵を立て直そうと、ライフラインも繋がらない中、蔵人たちは必至に瓶詰め作業を始めます。
4月7日 巨大余震で地獄の追い打ち
復旧作業が軌道にのりはじめた矢先、まさかの最大余震が蔵を襲います。
これによって必死に作り上げた酒4000千本が割れ、蔵の中に酒の池を作りました。
絶望的な状況に陥った一ノ蔵の皆さん、それでも諦めず撤去作業を連日こなし、4月18日(震災から38日目)にとうとう酒造りを再開されました。
その翌月、池袋で開かれた全国新酒鑑評会に一ノ蔵さんは執念の参加。 私も参加していましたが、本当に素晴らしい酒でした。
そして、見事に金賞を受賞!
会場にいらしていた蔵の皆さんの笑顔が輝いていました。
『一ノ蔵』のオススメの種類と美味しい飲み方!
種類の豊富さという特徴を持つ『一ノ蔵』は、それぞれ美味しい飲み方も様々です。
これからオススメの『一ノ蔵』の種類を3つと、それぞれの美味しい飲み方をご紹介します!
一ノ蔵 特別純米酒 辛口
「一ノ蔵」と聞いて真っ先に頭に浮かぶのはこの一本。
『一ノ蔵 特別純米酒』は、滑らかな舌触りと純米の酸味、そして後半のスッキリとしたキレでどんな料理にも寄り添う、飲み飽きしない酒質です。
晩酌で毎日飲んでも大丈夫な価格も魅力です。
常温~上燗、寒い日には熱燗にしても美味しい酒です。
一ノ蔵 蔵の華 純米吟醸
『一ノ蔵 蔵の華 純米吟醸』は、地元・宮城にこだわった一本。
宮城の米麹と酒造好適米「蔵の華」のみを100%使用した精米50%の純米吟醸です。
香りは華やかですが控えめで、まろやかで当たりも良く上品で軽快な酒です。
『一ノ蔵 蔵の華』は冷やして飲むのがオススメですが、欲を言えば涼冷え(15度前後)がベスト!
日の当たらない戸棚の奥にでもしまって、少しひんやりするくらいで飲むと一番酒が活きます。
いちのくら発泡清酒 すず音
話題性でいえば、『いちのくら発泡清酒 すず音』は外せないのではないでしょうか。
まだスパークリング日本酒がそこまでメジャーではなかった頃に、その先駆けとしてブームを巻き起こしました。
甘酸っぱく、まろやかな味わいは女性にも大人気で、しゅわりと優しく細かい泡は心地よい喉越しを与えてくれます。
アルコール度数も5%と優しいので、普段日本酒を飲まない人まで虜にしたパイオニア的1本です。
よく冷やしてどうぞ。