【新潟】『越乃景虎』の特徴・種類・歴史・飲み方・味わい!

酒どころ新潟においてもその名を馳せる『越乃景虎』。

越後の厳しい寒さの中、醸造の難しい名水を杜氏の技で名酒に仕立てました。

昔ながらの仕込み法である新潟吟醸造りを復活させ、厳しい風土を味方につけた伝統の酒造りで純粋な大吟醸『越乃景虎』をご紹介します。

【新潟】『越乃景虎』上杉謙信の名を冠する日本酒!

『越乃景虎』の歴史!

1847年(弘化4年)の創業以来、170年以上にわたり『越乃景虎』を作り続ける諸橋酒造。

諸橋酒造は新潟県のほぼ中央に位置する長岡市にあります。

 

古くから栃尾と呼ばれるこの地域は、戦国大名上杉謙信の生まれ育った越後国の一部でした。

上杉謙信が稲作を奨励し地域の発展に貢献したことにちなんで、上杉の元服名「長尾景虎」からその名が付けられています。

群雄割拠の時代を駆け抜けた名武将も、多感な青年期をここ栃尾で過ごしたといいます。

『越乃景虎』の特徴!

極寒の土地が生み出す天然の冷蔵庫!

美しい山々に囲まれた山紫水明の地である栃尾。

板尾は盆地であるがために、豪雪地帯として知られる新潟県内でも上位を争う積雪量を誇ります。

厳しい寒さは酒蔵を天然の冷蔵庫に変え、糖度と酸度の低いさっぱりとくせのない淡麗の酒造りには欠かせない長期低温発酵を可能にします。

 

淡麗辛口を生み出す大自然の仕込み水!

また長い越後の冬の間に積もった雪は春の訪れとともに溶け出して地中深く浸透し、年月を経て清らかな湧き水として地表に湧き出ます。

『越乃景虎』は、長年の時を経て湧き出た日本名水百選「杜々の森」と、蔵に掘られた横井戸の水を仕込み水に、淡麗辛口ながらも優しい口当たりの独特の味わいを醸しています。

 

名杜氏の高い技術力!

これらの仕込み水はどちらも不純物が少なく発酵させるのが難しい超軟水です。

この水を新潟の名杜氏が長年培ってきた技術で醸造させることにより、辛口ながらも口当たりがまろやかで上品な飲み口を特徴とする『越乃景虎』が作られるのです。

 

『越乃景虎』のおすすめ飲み方!

さらりとした飲み口でありながら米の旨味も味わえる夏限定の『越乃景虎 純米原酒』は、きりっと冷やしていただくのが最適です。

アルコール度数がやや高めの原酒でもあるので、ロックにしても楽しめます。

冷たさが爽快な後味を引き立て、暑い季節にはもってこいの逸品です。

 

「杜々の森」の名水で仕込まれた『越乃影虎 名水仕込 特別純米生酒』は、軟水を醸造していることによって、生酒でありながら思わず盃が進んでしまう、優しくまろやかな口当たりの一本です。

あまり冷やし過ぎずに常温でいただくと、その品のあるフレッシュさをより味わうことができます。

 

『越乃景虎』の種類!

『越乃景虎』には、大吟醸5種、吟醸2種ほか、本醸造や純米酒、季節限定酒や生酒は数えきれないほどのラインナップがあります。

今回は数ある『越乃景虎』の中でもおすすめの種類をご紹介します。

 

越乃景虎 名水源流 大吟醸

『越乃景虎 名水源流 大吟醸』は、昭和中期まで越後で伝統的に行われていた”新潟吟醸造り”といわれる酒造技術を復活させ醸された名酒です。

地元産の酒米「高嶺錦」と発酵が難しい新潟の超軟水を使い、発酵可能なぎりぎりの条件下で長期低温発酵させて雑味の元となる成分を可能なまでに抑えました。

口当たりの優しさと柔らかな香り、鋭いキレのある後味が特徴です。

越後の風土をそのまま酒にしたような切れ味鋭くも優しい、大吟醸の原点であり真骨頂とも言えるお酒です。

 

飲めると幸運!幻の名酒『越乃景虎 名水仕込 洞窟貯蔵酒 特別純米』!

厳しい寒さや発酵の難しい超軟水を、酒造りの味方にしてきた『越乃景虎』。

また違った形で自然を利用し生み出された名酒が、名水仕込「洞窟貯蔵酒」特別純米です。

酒蔵近くにある天然の横穴洞窟の中に、約半年間「名水仕込の特別純米酒」を寝かせ、熟成させた貴重な酒です。

この洞窟は地中にあり、年間を通して寒暖差が少なく対流がほとんどないため、温度湿度共に一定に保たれ酒を熟成させるには最適の自然の貯蔵庫なのです。

淡麗辛口の越乃景虎が、洞窟貯蔵によって角が取れ、穏やかな口当たりへ変化する様は、是非一度飲み比べたいもの。

ただし貯蔵量に限界があり、多くは生産できず、ほぼ受注生産に近いプレミアな限定酒なので、口にできれば幸運と言えるでしょう。

 

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