栃木県小山市の酒蔵、小林酒造で醸造されている吟醸酒『鳳凰美田』。
米、水、上質な原料を厳選し、さらには醸造方法までこだわりにこだわり抜き、洗練された日本酒を造り上げています。
それだけ上質の日本酒でありながら、手頃な価格で購入できることもあり、高い人気を集めています。
今回は、時間をかけてじっくりと醸される高品質名酒『鳳凰美田』をご紹介します。
【栃木】『鳳凰美田』時間をかけて醸される高品質名酒!
Contents
『鳳凰美田』の歴史!
『鳳凰美田』は、1872年(明治5年)に創業された小林酒造で製造されています。
『鳳凰美田』の銘柄が誕生したのは平成に入ってからのことです。
5代目となる蔵主が酒造技術指導研究員だった奥様、若い蔵人の職人さんたちと力を合わせて生み出しました。
鳳凰美田は、日光連山の豊かな水源をふんだんに使い、銘柄の名前となっている「美田」の地で収穫される「若水」や「亀の尾」などの酒米を原料として作られていました。
現在では、山田錦や雄町などの酒造好適米も使用されています。
原料となる米作りも自社で手がけ、米作りから酒作りまで一貫して自社で進めています。
こだわり抜いて生み出された鳳凰美田は、高い評価を受けており、全国新酒鑑評会において、平成13、14、18、24年度に金賞を受賞しています。
『鳳凰美田』の特徴!
『鳳凰美田』は香りの良さと、さわやかな味わいが大きな特徴です。
その香りはマスカットのすがすがしい鮮烈なもので、日本酒を飲み慣れていない方にも抵抗なく受け入れられるでしょう。
口あたりはソフトな甘口ですが、味わいは濃密で、さらには後味の軽い酸味がほどよい余韻となって残ります。
また、常温保存でも品質が変わらない強さを持っています。
蔵元は丁寧な手作りにこだわっており、その姿勢がそのまま香りや味わい、そして高い品質につながっています。
『鳳凰美田』のおいしい飲み方!
『鳳凰美田』のおすすめの温度!
『鳳凰美田』は、冷や、常温、熱燗のいずれでも深い味わいを楽しむことができます。
なかでも、『鳳凰美田』は少し辛口のお酒であるため、冷やで飲むのが最もその味わいを楽しめる飲み方といえるでしょう。
『鳳凰美田』と合う料理!
『鳳凰美田』は、合わせる料理によって、料理・お酒それぞれの味わいを大きく変えるため、相性のいい料理と組み合わせましょう。
鳳凰美田と相性の良い料理は、柑橘系の香りがする食品、甘みのある料理、たとえば甘エビやイカの刺身など、また、脂分の多い焼き鳥などです。
鳳凰美田は相性の良い料理と味わうと、これまでと違った顔を見せてくれる日本酒です。
抜群の組み合わせで、料理とお酒の美味しさをさらに引き出しましょう。
『鳳凰美田』の豆知識!
鳳凰美田は、その醸造においても強いこだわりがみられます。
特に醸造過程の中での搾り方には、醸造元の小林酒造ならではのこだわりがあります。
酒蔵での一般的な搾り方は、上槽で自動圧縮機を使って一気に搾り出す方法です。
短時間で絞り出すことで酸化を防止できますが、強い圧がかかるため、お酒にストレスがかかってしまい、品質に影響が及んでしまいます。
小林酒造では「舟搾り」や「しずく搾り」という方法を使い、ゆっくりと時間をかけて圧縮を行ない、品質を損なわないように手間をかけています。
『鳳凰美田』の種類!
鳳凰美田 純米吟醸
鳳凰美田には多くの種類があります。
そのうちで代表的なものが「鳳凰美田 純米吟醸」です。
原料として使っているお米「五百万石」を55%まで研磨し、低温でじっくりと醸造することで、旨みと香りとを作り上げています。
『鳳凰美田 純米吟醸』の香りは新鮮なメロンのようにさわやかで、口当たりはソフトに仕上がっています。
鳳凰美田 純米大吟醸 磨き50
『鳳凰美田 純米大吟醸 磨き50』は、その名前の通り、山田錦を精米歩合50%で丁寧に仕上げた純米大吟醸酒です。
山田錦の芳醇なうまみと、フルーティーな香りを楽しめる、通好みの1本です。