全国でも2番目に蔵の数が多いという長野県。
澄んだ空気と水が豊富にある自然にあふれるこの場所は、日本酒をつくるのに最適です。
今回はそのような土地で生まれた日本酒『真澄』をご紹介します。
【長野】『真澄』全国の酵母の元となった名酒!
Contents
『真澄』の歴史!
『真澄』をつくる宮坂醸造株式会社は、1662年(寛文2年)に信州上諏訪で酒造業を始めました。
名前の由来は、諏訪大社上社の宝物殿に展示されてる「真澄の鏡」からきています。
はじめは全くの貧乏酒屋で内職をしながら生計を立てていましたが、奥様方でも飲みやすい上品な甘口酒をモットーに、「日本一の美酒を醸そう」と再起。
全国の名酒を飲み歩いて苦心してできた『真澄』は、今では創業350周年を迎えるほど多くの人々に愛される日本酒となりました。
『真澄』の特徴!
長野県一の出荷量!
『真澄』は長野県内で最も出荷されている有名な日本酒です。
手造りと機械化を融合させた、安全で高品質な酒造りが特徴で、あっさりかつすっきりとした味わいを楽しめます。
口に含んだときの香りや旨みのバランスがとても良く、辛口好きにはたまらない一本です。
こだわりの”米”と”水”と匠の”技”
米には山田錦や美山錦などの酒造り専用のものを、水は信州の山を流れてろ過されたものを使っています。
それに加え、熟練された職人の技術によって『真澄』の深い味わいが生まれています。
『真澄』のオススメの飲み方!
多くの人に親しまれている『銀撰真澄』や『本醸造 特撰真澄』は、冷やでも燗でも美味しく味わうことができます。
そのため、温度を変化されることで、様々な味わいを楽しむことができます。
米の旨みをより感じたい人には、常温や燗で飲むことをオススメします。
『真澄』の中でも極上にあたる、『純米大吟醸 夢殿』『大吟醸 夢殿』『純米大吟醸 七號』『純米大吟醸 山花』の4種は冷やで美味しくいただきましょう。
また、『真澄』は、料理の味の邪魔をしないため、繊細な味の魚介類はもちろん、野菜料理などとの組み合わせも好相性です。
酵母7号の生みの親!『真澄』の豆知識!
良い日本酒を作るためには、酒母造りが非常に重要といわれています。
その酒母を造る際には「酵母」が必要なのですが、『真澄』が全国清酒鑑評会で上位を独占した時に、『真澄』の蔵で非常に優れた性質を持った酵母が発見されました。
良い酵母はつくろうと思ってできるものではありません。
酒蔵や道具類の清掃などの衛生管理を徹底した結果、優良な酵母が育ったといわれています。
「醸造協会酵母7号」と命名された『真澄』の酵母は、全国の酒蔵へ普及され、現在ではもっとも多く使用されている酵母となりました。
『真澄』の種類!
銀撰真澄
『銀撰真澄』は、『真澄』の名声を築き上げた、信州の酒通に愛され続ける一本です。
すっきりした喉越しの飲みやすい日常酒としてロングセラーとなっています。
純米大吟醸 夢殿
『純米大吟醸 夢殿』は、『真澄』が醸す純米酒の最高峰です。
格調高い芳香と、深みのある味わいが口の中に広がります。
大吟醸 夢殿
『大吟醸 夢殿』は、極めてフルーティーな芳香と、清涼感のある味わいを楽しめます。
純米吟醸 吉福金寿
『純米吟醸 吉福金寿』は、手間と時間を要する「山廃造り」で醸された、味わい深い純米吟醸です。
ワイングラスで飲むと『純米吟醸 吉福金寿』本来の香りがより一層引き出されるのでオススメです。